2022年12月23日
奈良県の食の魅力を活用した誘客促進事業において、楽天の予約データやサービスを活用した一気通貫の事業を実施しました。
楽天インサイトでの調査結果を基に、ガストロノミーツーリズムの視点を取り入れた体験を「楽天トラベル観光体験」で5つ造成しました。楽天トラベルの特集ページで体験やレストラン・宿泊施設を網羅的に紹介し、広告配信やツイッターキャンペーン等でプロモーションを行っています。伝統×食を感じられるレストランも紹介し、ぐるなびとも連携して、予約しやすいようにしました。奈良の食・食文化の魅力をフックとした現地への誘客を目指します。
奈良県では2022年12月に「UNWTO世界ガストロノミーツーリズム世界フォーラム」の開催が決まっており、ガストロノミーツーリズム推進の機運が高まっておりました。調査〜体験造成〜プロモーションと一気通貫して楽天のデータやサービスを活用した事業実施が可能であることから、奈良県の新たな食の楽しみを掘り起こし、食をきっかけとした観光誘客を図ることを目的とした本事業がスタートしました。
楽天インサイトで「奈良県に訪問意欲のある人」と「楽天トラベルにおいて奈良県で予約をしたことがある人」に対して奈良県の食・観光に対するイメージや興味関心についてアンケート調査を行いました。調査結果を基に、ターゲットを国内在住30代〜50代女性と設定し、体験造成のテーマをターゲット層の興味関心が高かった「伝統×食」「農×食」「プレミアム×食」「フォトジェニック×食」の4種類に設定しました。
設定したテーマに合わせて県内の事業者をリストアップし、最終的に8事業者と共に5体験を楽天トラベル観光体験で造成しました。
第1弾として販売開始した「伝統×食」の体験は、日本酒の発祥地・奈良ならではの稲田酒造での杜氏自らが案内する酒蔵見学と、店主から詳しい説明を受けながら体験できる登酒店での試飲ツアーを造成しました。
「プレミアム×食」の体験は奈良県版ミシュランガイド2022で二つ星を獲得したレストラン・akorduでのシェフのデモンストレーション見学と大和牛のコースを堪能でき、旅のプチ贅沢にふさわしい内容となっています。
第2弾として販売を開始した「伝統×食」の体験は、修験の聖地・吉野山にある櫻本坊での体験です。修行後に自然由来の吉野本葛で造った葛餅とお抹茶をいただきながら、住職から修験道場での食の考え方についてお話を聞ける体験を企画しました。
「農×食」の体験は明日香村のブランドいちご・あすかルビーの農家と桜井市にある新しい宿泊施設・さくらいの郷をサイクリングで繋ぎ、生産地の訪問からアフタヌーンティーとしてあすかルビーを食べられる、女性に嬉しいスイーツ体験となりました。
最後に「フォトジェニック×食」については、人気かき氷店・ほうせき箱とかき氷の聖地・天理市にある福住の氷室神社での体験です。かき氷の起源に係る復元氷室と氷室跡を宮司自ら案内し、境内に戻ってから禊ぎとしてテントサウナを体験します。その後正式参拝を行い身体も心も整う内容です。サウナ中には、本プラン限定のほうせき箱のかき氷が食べられるユニークな体験となりました。
体験は楽天トラベルの特設ページで紹介し、ターゲット層に向けて広告配信等プロモーションを行っています。併せて楽天ポイントを付与するツイッターキャンペーンも実施し、造成した体験の拡散・流入を図っています。(事業の詳細はこちら)
特集ページ公開から1カ月ほどで約6万5千PVを獲得しました。
特に楽天会員の中でもターゲット層30代〜50代女性に対しターゲティングメールを配信した日だけで約1万8千PVを獲得しており、2022年9月末に販売を開始している第1弾の体験が早速ターゲット層から予約が入ってきております。
アンケートや予約データから調査を行い、ターゲット設定を丁寧に行った結果が出ていることを嬉しく思います。
※2022年12月末に第2弾の特集ページ・体験ページを公開し、広告運用等実施予定です。
従前の調査で得られた「20代の奈良県への訪問意欲の低さ」という結果に対して、Z世代の誘客促進をテーマとした学生向けワークショップを2023年2月に東京で実施します。ガストロノミーツーリズムの考え方や取り組み事例のセミナー等も組み込み、参加者の奈良の食・食文化の魅力再発見を図ります。
検証結果は今後の20代向けの体験造成やプロモーションで活用予定です。
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